リトル・フォレスト 冬・春

全員、他人事じゃない。ありふれた時間が校舎に流れる「金曜日」の放課後。1つだけ昨日までと違ったのは、学校内の誰もが認める“スター”桐島の退部のニュースが校内を駆け巡ったこと。彼女さえも連絡がとれずその理由を知らされぬまま、あらゆる部活、クラスの人間関係が静かに変化していく。

圧倒的共感を呼んだ傑作小説の映画化！青春の後にあるものは？“こんなはずじゃなかった”日々、”ここではないどこか”を求める人々の物語。東京へ出たものの時を経て地元に戻ってきたフリーライターの「私」（橋本愛）は、カメラマンの須賀（村上淳）と組んでいた。取材後、高校時代に仲が良かったサツキ（柳ゆり菜）と合流、須賀の車で椎名（成田凌）に会いに行くことに。

新しい「リング」伝説がここから始まる！鮎川茜が教師をする高校で、ある男の自殺を生中継した動画が噂となる。その動画を見たものはすべて死んでしまうという。相次ぐ不審死。警察は一様に自殺と断定するが、彼らは死の直前にある動画を見ていた。その動画からは、「お前じゃない…」という女の声が聞こえる…。

家に帰りたくない事情を抱えた10歳の少女・家内更紗（かない さらさ）は、その日も公園でひとり本を読んでいた。折から降りはじめた雨に濡れる彼女に傘をさしかけたのは、19歳の大学生・佐伯文（さえき ふみ）。「うち、来る？」--そのひと言からはじまったふたりの共同生活はとびきり自由で温かく、はじめて互いに息のつける奇跡のような日々だった。けれど…。

太平洋戦争末期。勝利目前のアメリカを大混乱に陥れた、一機の戦闘機。「悪魔」と呼ばれたゼロ戦は、米軍最強の空母艦隊による一斉射撃・百万の銃弾をくぐり抜け、包囲網を突破したのだ。その「悪魔」を操るパイロットは、宮部久蔵。天才的な操縦技術を持ちながら、生還することにのみ執着し、「臆病者」と蔑まれた男だった…。そして時は2004年、現代。

犯罪小説史に残る、東野圭吾、170万部超えの問題作をついに連続ドラマ化。彼の行動は是か非か。あなたを含む、すべての者に突きつけられる、現代日本の「罪と罰」。社会や法律、すべてを敵に回してでも家族のために復讐を果たす……。長峰重樹（竹野内豊）は妻を亡くした後、男手一つでひとり娘の絵摩を高校生になるまで育ててきた。時折、けんかこそすれ…。

伝説のメニュー（ラストレシピ）が再現されるとき、70年の時を繋ぐ【壮大な愛】が明らかになる。激動の1930年代、満州に渡った天皇の料理番・山形直太朗が考案した究極の美味112品による［大日本帝国食菜全席］。歴史の闇に消えたレシピの謎を追い、メニューの完全再現に挑むのは、絶対味覚＝“麒麟の舌”を持つ料理人・佐々木充。

何が自由か、知っている。春まだ浅いころ。この世界のどこかにある南の海辺の小さな町に、不思議な予感が漂う。「来た」プロペラ機のタラップを降り、小さなバッグひとつを手に、まっすぐに浜を歩いてくる、めがねをかけたひとりの女。待ち受けていた男と女に向かい、彼女は深々と一礼する。静かな波が寄せては返す。時を同じくして、もうひとりの女が降り立った…。

あしたへは、ダイジなことだけもってゆく。街の中を流れる大きな川、そしてそこにつながるいくつもの小さな川や湧き水。そんな確かな水系を持つ、日本の古都、京都。そんな京都の街に、風にそよぐように暮らし始めた、三人の女たち。ウイスキーしか置いていないバーを営むセツコ。疎水沿いにコーヒーやを開くタカコ。そして、水の中から湧き出たような豆腐を作るハツミ…。