君が想い出になる前に 第11話（最終話）

＃1 消えてゆく愛／スタイリストの佐伯奈緒（観月ありさ）は、やりがいのある仕事をてきぱきとこなし充実した毎日を送っていた。海外に住む姉・美穂（森口瑤子）夫婦が所有する家に留守番も兼ねて住んでいたが、姉家族が帰国することになり引っ越すことに。これを機に恋人の結城和也（玉山鉄二）は奈緒にプロポーズ。奈緒にとって最高の日となった。

＃2 新しい絆／記憶を失った光彦（椎名桔平）と、祐輔（広田亮平）と一緒に暮らすと決めた奈緒（観月ありさ）。結婚の約束をした和也（玉山鉄二）も快く認めてくれたが、父・正治郎（小野武彦）だけは光彦を許そうとはしなかった。奇妙な共同生活が始まり、仕事を終えた奈緒が急いで帰宅すると和也が夕食を作ってくれていた。

＃3 見知らぬ過去／突然、児玉（モロ師岡）と名乗る男から殴られた光彦（椎名桔平）。児玉の会社とトラブルがあったものの、すでに裁判で光彦が勤める伍代物産が勝訴していた。順子（木村多江）は優しく声をかけるが、光彦は児玉の怒声を忘れることができなかった。奈緒（観月ありさ）は人気アーティスト・堤エリカ（上原多香子）から仕事を依頼され…。

＃4 嵐の予感／倒れた奈緒（観月ありさ）の元へ向かった和也（玉山鉄二）は、親密な様子で看病する光彦（椎名桔平）の姿を見てショックを受ける。自宅へ戻ると、待っていたちひろ（加藤あい）から好きだと告げられ和也は困惑する。翌日、祐輔（広田亮平）と外出していた光彦は教会で鳴っている鐘の音に気が付いた。聞き入る光彦…。

＃5 衝撃の告白／ちひろ（加藤あい）はついに和也（玉山鉄二）の部屋で一夜を共にした。昨夜連絡がつかず心配していた奈緒（観月ありさ）が、ちひろと入れ替わるようにやって来た。奈緒は和也の両親に会えなかったことを詫び、改めて実家へ挨拶に行くことを約束した。ところが自分のものではないピアスを見つけてしまう。

＃6 初めての嘘／奈緒（観月ありさ）は和也（玉山鉄二）をランチに誘うと、さりげなくちひろ（加藤あい）のことを話題にした。はぐらかすような和也の口調に奈緒の不安は膨れ上がった。後日、炎天下の撮影で立ちくらみを起こした奈緒が早めに帰宅すると、心配した和也がやって来た。ちひろとの関係を問いただすと、和也もこらえていた気持ちをぶつけた。

＃7 壊れてゆく愛／光彦（椎名桔平）の記憶が戻りつつあることを臨床心理士の二宮（水島かおり）は、いい兆候だが思い出せないのは心の防衛本能でもあると奈緒（観月ありさ）と順子（木村多江）に告げた。和也（玉山鉄二）の母・康代（東山明美）が奈緒の元を訪れ、嬉しさを隠しきれない様子で式場のパンフレットを見せながら和也をよろしくと頭を下げた。

＃8 哀しみの結末／和也（玉山鉄二）をかばって怪我をしたちひろ（加藤あい）に一晩中ついていた和也。夜、仕事を終えた奈緒（観月ありさ）は和也に会いたいと連絡するが、これから会議だと言われる。断られた奈緒がちひろを見舞いに行くと、病室から和也とちひろの親密そうなやりとりが聞こえ、奈緒は廊下に立ち尽くした。

＃9 消せない疑惑／ちひろ（加藤あい）と連絡が取れない和也（玉山鉄二）は彼女の実家に押しかけた。ちひろの才能を惜しむ和也は新しい仕事を紹介するが、ちひろは頑なに断るばかり。もちろん奈緒（観月ありさ）と和也が別れたことはまだ知らなかった。奈緒が事務所を出ると光彦（椎名桔平）の姿があった。初めて2人きりで外食をするが突然の雨に降られ…。

＃10 過去への旅立ち／警察の事情聴取から帰宅した光彦（椎名桔平）が置き手紙を残して姿を消した。奈緒（観月ありさ）は懸命に捜すが見つからない。絶対に帰ってくると自分に言い聞かせ、不安げな祐輔（広田亮平）をしっかりと抱きしめた。順子（木村多江）に光彦の失踪を伝えると、順子は二宮（水島かおり）にすぐ連絡するよう促した。