イアリー 見えない顔 第06話（最終話）

第一話／妻を亡くした頃から私立旺星学院大学文学部教授・広川（オダギリジョー）の周囲では奇妙な出来事が起こるようになっていた。不審な夜の訪問者、大学総長の急死。新たな総長の選挙に向けて同僚の石田（筧利夫）が暗躍、妻の妹で広川と以前から深い関係に堕ちていた講師・麗（仲里依紗）も巻き込まれていく。

第二話／近所のゴミ捨て場から変死体が発見され、刑事・橋本（田中要次）が捜査に訪れる。総長選挙が混迷を深め学内に怪文書が飛び交うなど不穏な空気が漂う中、文学部陣営の新たな候補者として仏上（イッセー尾形）が浮上。そして隣家の栞（山田杏奈）の父母が失踪。得体の知れない不安感に苛まれる広川は麗と関係を戻してしまう。

第三話／総長選で法学部と文学部の対立が激化する中、広川は驚きの行動に出た。なんと自ら総長選に名乗りを上げたのだ。仏上を支持する麗とも対立し、分裂する文学部陣営。ついに開催された公開討論会では三者それぞれの主張がぶつかりあう。そして、選挙戦も終盤、広川と麗を衝撃的なスキャンダルが襲った。菜々美は、律子の導きで煌臨会という団体で働き始めるが…。

第四話／ついに総長戦は決着を見た。姿を見せなくなった麗を心配する広川は、彼女のマンションに向かうが、麗のただならぬ姿を見てしまう。橋本はいこいタウンの一連の事件と煌臨会の関連に気づき、娘が関係していることを打ち明けた上で、広川に捜査の協力を求める。二人は律子のセミナーに向かうが……。

第五話／田島新総長体制のもと、理事の一人になんと石田が任命された。橋本からの示唆を受け大学周辺の土地の成り立ちを調べ始めた広川は、煌臨会といこいタウン、そして大学までもが一つの線で結ばれていたことに気づき、カギを握ると思われる石田と対決するが……。姿を消した麗は講師をやめ、過去の自分を清算するため母の元へ向かう。

最終話／煌臨会のトップが仏上だと知り驚く広川。何故、仏上は煌臨会を作ったのか。この一連の事件にはどんな目的があったのか。広川は警察の目を掻い潜り仏上の元へ向かう……。財団法人設立が認められついに表舞台へと姿を現し始めた煌臨会。強制捜査を願い出る橋本、逃亡を図る菜々美、母の死を越えクラスの平穏を取り戻そうとする栞、ある告発を決意する麗。