ふたり

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北尾家はサラリーマンの父・雄一(蟹江敬三)、母・治子(田中好子)、長女・千津子(一色紗英)、次女・実加(奥菜恵)の4人家族。姉の千津子は美人である上に成績優秀、スポーツも万能。気立てもよく、誰からも親しまれる性格で、高校では演劇部の部長を任されていた。一方の実加は、おっちょこちょいで、引っ込み思案。自室に閉じこもって小説を書くのが趣味で、常に出来のよい千津子と比べられ、どうせ私はダメなんだと考えがちの女の子だった。千津子17歳、実加が16歳を間近に控えた春、実加は姉の通う高校に合格。4月からは、姉妹一緒の高校に通うことになった。だが、うれしいはずの合格発表の夜、なにかにつけて千津子を頼りにする母・治子が「“まさか”実加が合格するなんて」と口にしたのに、憤慨。実加は祝いの席を飛び出してしまう。そんな実加に、千津子は「実加には本当は私なんかより才能があるのよ」と励まし、合格祝いのプレゼントの包みを渡した。箱の中には、綺麗な布で作られた、千津子とおそろいのバレッタ(髪留め)がおさめられていた。
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ふたり 第01話

ふたり 第01話

第1回 お姉ちゃんの死/実加は成績優秀で人気者の姉・千津子の存在に、どうせ私はダメだと考えていた子であった。3月、実加は千津子の通う高校に合格。が、千津子が事故に遭い死んでしまう。1週間後、千津子から合格祝いにもらった髪留めが不思議な光を放ちだし、千津子が幽霊として美加の前に現れる。実加は千津子が若手ボクサー・智也とパソコン通信をしていた事を知る。
ふたり 第02話

ふたり 第02話

第2回 私が死ねばよかった/実加の誕生日以来、千津子の幽霊は姿を現すことがなく、実加は夢だったと思い始める。学校では合唱コンクールの練習が始まり、伴奏者に選ばれた実加はミスの連続。落ち込む彼女の前に千津子が現れ「コンクールは自分の殻を破るチャンス」と励まし、ピアノの練習を見守る。
ふたり 第03話

ふたり 第03話

第3回 ひどい仕打ち/実加は千津子の死以来、沈み込む治子を喜ばせようと演劇部に入るが、厳しい練習についていけない。週末も自主練習に励み、家族旅行は取りやめた。怒った治子は「実加が頑張っても千津子のようになれない」と、きつく言う。傷つく実加に千津子の幽霊は自分がうまくなったのは練習の成果と諭す。
ふたり 第04話

ふたり 第04話

第4回 突然のさよなら…/用具置き場から実加を助けたのは智也。千津子の霊が智也のバイト先のパソコンに「助けて」とメッセージを送った。数日後、実加と智也が密会していたという怪文書がまかれ、治子にまで疑われる。死んじゃいたいと泣く実加を千津子は「これくらいで死ぬなんて言わないで」と突き放す。
ふたり 第05話

ふたり 第05話

第5回 切り裂かれた思い出!!/真子は母の聡子と心中するが、実加と千津子のおかげで命を取り留める。数日後、真子も学校に登校し元気を取り戻したかに見えた。実加は演劇部で上演する舞台の主役のオーディションを受けることになる。しかしその夜、真子が帰らないと電話が入り、実加は雨の中探し回って熱を出してしまう。
ふたり 第06話

ふたり 第06話

第6回 バラバラになった家族/熱を押してオーディションを受けた実加は千津子の励ましもあり、見事主役のマリア役に選ばれた。大喜びで智也に報告する実加の姿に千津子は孤独を痛感する。その夜、父の雄一が単身赴任することがわかり、実加はショックを受ける。真子が援助交際していることが分かる。
ふたり 第07話

ふたり 第07話

第7回 もう誰も信じない!!/「実加が事故にあったというイタズラ電話」から治子は精神不安定になり入院。演劇部では実加への嫌がらせが同一人物ではとのうわさ。実加は気をつけるように忠告を受けるが、練習日もウソを教えられたりでイジメは続く。顧問・澤田は智也と親しくする実加に、かつて智也に刺されたことを暴露しかかわるなと言う。
ふたり 第08話

ふたり 第08話

第8回 ずっとお前が好きだった/実加は主役降板を治子に言えず悩んでいた。智也のボクシングの試合は手のケガが原因で中止。実加は自分のせいだと落ち込む。千津子は霊の仲間の老婆に「いつまでもここにいてはだめ」と注意されていた。単身赴任先から帰宅した雄一は実加と治子の見舞いへ。治子は雄一が見たこともないネクタイをしているのに気づき、浮気を疑い取り乱す。
ふたり 第09話

ふたり 第09話

第9回 あばかれた嘘と秘密!!/「治子にイタズラ電話をした」と敬子に打ち明けられた実加は、怒りと涙に震える。一方、雄一の浮気を知った治子が発作を起こす。さまざまな出来事に疲れ果てた実加は、智也の優しい励ましを受け泣きじゃくる。が、その様子に千津子はショックを受ける。翌日、実加は澤田に退部届を出すが、智也との間を邪推され退部を認めてもらえない。
ふたり 第10話

ふたり 第10話

第10回 サヨナラ実加 もう会えない!!/祐子が雄一と別れないと言いに来るが、治子は離婚を否定。しかし実加は祐子と雄一が抱き合うのを目撃し、ショックを受ける。一方、実加の説得で自殺を思いとどまった敬子だったが、演劇部から追い出されてしまう。治子に見舞いの花を届ける敬子に実加は母の事はもう気にしないでと告げる。