やすらぎの郷
さいごは笑って、いきましょう。倉本聰が同世代の大人たちに贈る、全く新しいカタチの帯ドラマが幕を開ける。舞台となるのは、テレビの全盛期を支えた俳優、作家、ミュージシャン、アーティストなど“テレビ人”だけが入居できる老人ホーム『やすらぎの郷 La Strada(ラ・ストラーダ。イタリア語で“道”の意)』。
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やすらぎの郷 第081話
第081話/菊村栄(石坂浩二)は榊原アザミ(清野菜名)と会う約束を秘密裏に交わし、上機嫌で町の理髪店へと向かう。帰り際、栄は徘徊する及川しのぶ(有馬稲子)を目撃。後を追うと、しのぶはある場所へと吸い込まれていった。それはしのぶにとって行かなくてはならない大切な場所だった。
やすらぎの郷 第082話
第082話/榊原アザミ(清野菜名)と会う日が翌日に迫り、菊村栄(石坂浩二)は若い女性と80歳の老人がどこで会うべきかを思案。松岡伸子(常盤貴子)との恋愛を長いこと見事に隠してきた真野六郎(マロ/ミッキー・カーチス)から、アザミとのことがバレないようそれとなく策を学ぶことにする。マロは、海辺に格好のデートスポットがあると栄に伝えるが…。
やすらぎの郷 第083話
第083話/初めて会う榊原アザミ(清野菜名)は、容貌だけでなく仕草までが安西直美にそっくりで、菊村栄(石坂浩二)の思考をしばし停止させる。そんなアザミから栄は、直美の近況を聞くことになる…。アザミとの会話が弾み始めた頃、栄の携帯電話に妙なメールが届く…。
やすらぎの郷 第084話
第084話/菊村栄(石坂浩二)が期待していた榊原アザミ(清野菜名)との初対面は、白川冴子(お嬢/浅丘ルリ子)や水谷マヤ(加賀まりこ)たちの妨害に遭い悪夢へと一転。栄はがっかりと肩を落とす。しかし、ほどなく井深凉子(野際陽子)の計らいで二人の対面は山家へと場所を移すことになり、栄は再びアザミと二人だけの時間を過ごす。
やすらぎの郷 第085話
第085話/榊原アザミ(清野菜名)と会った日、自室に戻った菊村栄(石坂浩二)は、亡き妻・律子(風吹ジュン)の遺影に香を手向け、手を合わせると、その遺影をひっくり返してアザミのシナリオを読み始める。半分は義理のつもりだった栄。しかし、すぐさまシナリオの世界に引き込まれていく…。
やすらぎの郷 第086話
第086話/東日本大震災に見舞われた祖母と孫の物語を紡いだ榊原アザミ(清野菜名)の脚本には、菊村栄(石坂浩二)がかつてアザミの祖母、安西直美に宛てたラブレターと確信できる描写があり、栄を混乱させる。アザミが栄にこれを読ませた意図とは、一体…。
やすらぎの郷 第087話
第087話/立木公次郎(きたろう)の取材に応じ、生まれ育った京都における若き日の映画人との交流を語る九条摂子(姫/八千草薫)は、いつになく生き生きとした表情を浮かべる。ところが、話が千坂浩二監督のことに及ぶと様子が一変。太平洋戦争中に千坂が撮影したという国策映像を見るに至り、姫の手は菊村栄(石坂浩二)が見てわかるほどに震え始める…。
やすらぎの郷 第088話
第088話/立木公次郎(きたろう)による九条摂子(姫/八千草薫)の取材は、感情的になった姫の退席で突然の幕切れを迎える。その原因を作った千坂監督幻の映像には、軍の命令下で撮影された戦意高揚を促す戦闘シーンに続き、唐突に京都の情景が差し込まれており、そこに姫らしき少女の姿が写っているというが…。
やすらぎの郷 第089話
第089話/菊村栄(石坂浩二)は、立木公次郎(きたろう)による九条摂子(姫/八千草薫)の取材に立ち会ったことで、自分の軍国少年時代を否が応にも思い出す。日本人が愛国心に燃え戦争の正しさを信じていた時代に、千坂監督はどんな思いで戦闘シーンの合間に京都の情景を差し込んだのか…栄はその意図に思いを巡らす。
やすらぎの郷 第090話
第090話/その夜、九条摂子(姫/八千草薫)が菊村栄(石坂浩二)のヴィラを訪ねてくる。姫は、立木公次郎(きたろう)に悪意がなかったことや取材意図を十分に承知していた。だが、どうしても感情を抑えられなかったのだという。そして、あの映像に写っているのは自分だと告白し、千坂監督との思い出を詳細に語り始める。