異世界居酒屋「のぶ」

episode 1／京都の一角に店を構えた居酒屋「のぶ」は、正面入口がなぜか中世ヨーロッパのような異世界・アイテーリアへと繋がってしまう。元は料亭の板前だった大将こと矢澤信之（大谷亮平）と利発な看板娘の千家しのぶ（武田玲奈）が営むこの店では、冷えたビール“トリアエズナマ”が人気となり、衛兵のニコラウス（白洲迅）やハンス（小林豊）も「のぶ」に…。

episode 2／「のぶ」の評判を聞いて、貴族の令嬢ヒルデガルド（葉山カナ）と叔父のヨハン＝グスタフ（品田誠）がやってくる。我儘なヒルデガルドは謎かけのような注文をする。果たして大将は彼女を満足させられるのか？その後、徴税請負人のゲーアノート（波岡一喜）が来店。悪評高い彼は「のぶ」が繁盛店だと知り、多額の徴税ができると踏んだのだ。

episode 3／ある日、しのぶは店の鍵が開いている事に気づき、「もしや泥棒？」と近所の肉屋・フランク夫婦（小杉竜一・もりももこ）に衛兵を呼んできてほしいと依頼。しのぶは恐る恐る店に戻るが、目の前に現れたのはエーファ（新谷ゆづみ）と呼ばれる少女だった。別の日、「のぶ」に鍛冶職人のホルガー（三宅克幸）と彼の幼馴染でガラス職人の…。

episode 4／アイテーリアの三大水運ギルドの争いが激化し、仲介を頼まれたローレンツはそれぞれのマスターを連れて「のぶ」にやってくる。美味い料理で和やかに話が進めば、と考えたのだが、せっかくの料理は手付かずのまま争い続ける3人に困惑する大将としのぶだったが……。

episode 5／ある日、エレオノーラ（八木アリサ）が「のぶ」で一人酒を楽しんでいると、偶然店に居合わせたニコラウスが酔って彼女にちょっかいを出す。本来、そういった失礼な男が大嫌いなエレオノーラだったが、秋刀魚の食べ方を指南するニコラウスに、なぜか自らの幼い頃の記憶が甦る--。

episode 6／大将がかつて働いていた料亭「ゆきつな」の板長・塔原（木村祐一）がふらりと来店する。塔原は、弟子である大将としのぶがこの場所で居酒屋を開いたことを知り、様子を見に訪れたのだ。信之の料理を口にした塔原は、彼の成長とともに、迷いも見抜くのだった。別の日、隣国の密偵である奇譚拾遺使・ジャン（忍成修吾）が「のぶ」を訪れる。

episode 7／イカ嫌いであるベルトホルト（阿部慎之介）が、よりにもよってイカ漁師の娘・ヘルミーナ（堀田茜）とお見合いをすることになり、大将に相談にやってきた。大将は腕によりをかけてイカ料理を振る舞うが、ベルトホルトはどうしても口にすることができない。また、「のぶ」の鰻の蒲焼きが大評判となり、連日店は大盛況だったが…。

episode 8／女傭兵・リオンティーヌ（早霧せいな）がやってきた。彼女は店の料理の旨さに感心。また、気立ての良い給仕のヘルミーナと意気投合し、自分がなぜこの街を訪れたのか、理由を語り始める。別の日、ハンスが久しぶりに「のぶ」を訪れると、常連客が口々に「いつもの」と注文する。“いつもの”とはいったいどんな料理なのか？

episode 9／大将としのぶが異世界に「のぶ」を開いてから半年が経った。店で2人が祝杯をあげているところへ買い物途中のエーファ（新谷ゆづみ）とヘルミーナ（堀田茜）も加わり、4人でささやかな宴会を始めようとしたその時、ダミアンが新しい主人のバッケスホーフ（篠井英介）を連れてやって来る。2人は「のぶ」のビールが禁制のラガーだと指摘し…。

episode 10／「のぶ」のトリアエズナマは禁制のラガーで閉店間近との噂が広まり、店には飲み納めとばかりに客が押し寄せた。逆に、面倒に巻き込まれる危険を恐れてなのか、常連客の姿は見えなくなってしまう。そして、店にはバッケスホーフ、ダミアンとともに、常連客のゲーアノートが調査官として訪れる。