恋とプロデューサー
交差する運命と絆--。「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」亡き父の跡を継いだわたしは、小さな映像会社「キセキエンタテイメント」の社長兼プロデューサーとして、TV番組『奇跡発見!』を盛り上げようと日々奮闘していた。そんなわたしの前に現れたのは立場も性格も違う4人の『Evolver(超進化人類)』。天才科学者として知られる…。
Sorting
恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~ 第01話
第1話 はじまりの絆/亡き父が残したTV番組制作会社キセキエンタテイメント。その跡を継いだわたしは、番組プロデューサーとして、人気が落ち目の番組『奇跡発見!』を盛り上げようと日々奮闘していた。番組の取材で恋花市内に噂の広がる『謎のワープ事件』を調べる中、わたしは『Evolver』と呼ばれる不思議な力を持った人々の存在を知ることになる…。
恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~ 第02話
第2話 風吹く時に/スポンサーであるファーレイ社から出資打ち切りを言い渡された。納得のいかないわたしはCEOのゼンに直談判するものの、再出資にあたり2つの条件を提示される。ゼンの条件を達成するため、わたしは『謎のワープ事件』の取材を進める。オブザーバーとなったシモンと共に取材中に出会った少年が事件に関わりがあるとみて、警察の情報を集めることになるが…。
恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~ 第03話
第3話 追憶の味/人気アイドル『キラ』からのSNS上の後押しもあり、『謎のワープ事件』を題材にゼンの第一条件をクリアしたわたし。勢いに乗って第二条件の経営プランをゼンに持ち込むも、ゼンからは企画の具体案不足と突き返されてしまう。企画案を提示すべく社内の企画をあさる中、わたしの目に留まったのは賛否両論のレストラン『Souvenir』の企画書だった。
恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~ 第04話
第4話 闇の中の鍵/ファーレイからの出資再開、キラの番組出演と勢いに乗るキセキエンタテイメント。一方でわたしの周囲に次々と現れる『Evolver』。そして『Evolver』を狙う謎の組織『ブラックスワン』の謎。徐々に変わり始めた日常の中、わたしは次なる番組企画として、父の手帳にも残されていた『Key』と呼ばれる『正義のハッカー』の取材を始める。
恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~ 第05話
第5話 琥珀色の風/覚えのない記憶、父の死、そしてそこに関わるブラックスワン。深まる謎を追いかけていくうちに、わたしは母校に起きている失踪事件を知る。一方、番組企画は今流行りの映画に合わせた「手紙」にまつわるネタを取材するため母校近くのラーメン屋へ行くことに。わたしは番組の取材に合わせて失踪事件を調べるべく、母校へ赴くが…。
恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~ 第06話
第6話 その夢の向こう/シモンの案内で『奇跡発見!』の取材に向かっているはずが、進むのはのどかな風景の続く田舎道。取材内容も聞かされずについてきたわたしに、シモンは気分転換にとピクニックを提案する。一方、ハクはブラックスワンの協力者であるショウから、自身が所属する対策局に裏があるという噂を耳にして、一人調査を進めていた。
恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~ 第07話
第7話 繋がった記憶/アメリカの大手TV局HBSから舞い込んだ番組制作依頼。このチャンスをものにすべく、わたしは初回ゲストとしてファーレイCEOのゼンを何とか口説き落とし、番組収録に臨む。収録当日、収録内容確認のためセットを案内されるわたし。しかし、なぜかわたしだけセットの牢屋へ閉じ込められてしまう。その瞬間、わたしの記憶が呼び覚まされる。
恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~ 第08話
第8話 404号室/夢で見たのは、炎に巻かれたグリーンウッドホテルの404号室。そして、その中に倒れているハクの姿。不安を感じたわたしは、夢で見たグリーンウッドホテルへと向かう。しかしたどり着いたホテルには夢でみた『404号室』は存在しないという。ぬぐい切れぬ不安を胸に、事実を確かめるべく4階へと向かうとそこにはあるはずのない404号室だった。
恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~ 第09話
第9話 モノクローム/Evolが暴走し、わたしの前から去ったハク。時を同じくして、キラはファンの暴徒化を受け引退、ゼンは連絡もつかず行方不明となってしまう。会社にもEvolの暴走が原因とみられる事件の情報が届く中、わたしは暴走事件を収める手掛かりを求め、シモンが勤める恋花大学へ向かう。
恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~ 第10話
第10話 別れの夜明け/信じたくない真実を知ったわたし。それでも今止まるわけにはいかないと、わたしは走り出す。Evolを暴走させる電磁波を防ぐべく向うのは、発信源となっている恋花タワー。しかしたどり着いた先にはすでにブラックスワンの黒服たちの姿があった。助けもなく、打つ手のないわたしの背後に現れたのは、行方不明のはずの彼だった。